FREDDY

スクリームのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

スクリーム(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットが新たに監督を務めたスラッシャー映画『スクリーム』シリーズの第5作である本作は、ウッズボロー高校に通う疎遠状態にあった妹のタラが"ゴーストフェイス"のマスクを着けた何者かの襲撃に遭い重傷を負ったことを友人のウェスから聞かされ、恋人のリッチー・キルシュとともに故郷・ウッズボローへと訪れ妹が入院している病院へ駆けつけたところ、家族の"秘密"を知っていると話す殺人鬼から電話を受けた直後に命を脅かされことを受け、家族を崩壊させた元凶であり殺人鬼から命を狙われる原因でもある"真実"を妹に打ち明けたサム・カーペンターが、ウェスの母親であるウッズボロー警察署保安官ジュディ・ヒックスから町を出るよう促されるも、家族を守るべく町に残り、過去の惨劇の当事者であるデューイ・ライリーに協力を仰ぎ犯人捜しに乗り出したところ、ウェスとジュディが被害者となり、またしても妹が標的となったことでウッズボローから離れることを決断するも思わぬ事態に遭遇していく様や、ある訃報を聞きウッズボローへと舞い戻り、ゲイル・ウェザーズとともに新たに発生した連続殺人事件の解決に奔走していくシドニー・プレスコットの姿が描かれた作品となっているのだが、シリーズも5作目となるとやはりマンネリ化は否めないだろうと期待薄で本作を視聴してみたが、意外や意外面白いと思わされるような要素が詰め込まれていて最後まで楽しめましたし、個人的には好きな一作。今作ではネーヴ・キャンベルが演じるシドニー・プレスコットではなくメリッサ・バレラが演じるサム・カーペンターを主人公に新たな連続殺人事件が描かれているのだが、やはり登場人物らがそれぞれに前3部作で発生した過去の事件の当事者たちと深く関わりを持つ人物であることや、映画に対する風刺も健在で"ゴーストフェイス"のドタバタコメディも復活。そしてシドニーやゲイル、デューイのみならずビリー・ルーミスまでもが登場するというサプライズ感も良かったですし、シリーズ第1作を焦点に物語が展開されていくことや、代わり映えのない関係ばかり描かれていたゲイルとデューイの関係性もようやく変化が見られ、2人が織り成す切ないドラマには少々心を揺さぶられた。率直に言って面白かったです。ただ、予備知識なしでは十分に楽しめない内容となっているのでその点は気になるところ。
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