このレビューはネタバレを含みます
地獄の門
〜フルチ的には正しい〜
この映画の魅力をちゃんと理解するには、ある程度の教養が必要です。ないと単なるクソ映画です。
教養といっても、歴史とか異文化とかそういう高尚なものではありません。
本作履修前の必修科目
・あまたのクソ映画群
・フルチの映画数本
まずはクソ映画をたくさんみて、広い心でなんでも受け入れられるよう、見逃しキャパシティを大きくしておきましょう。
次にフルチ映画を数本見て、彼の映画の特徴を理解しておきましょう。
私が思うに彼は、
「超常現象が論理的に理解できてたまるか!ホラーは多少説明不足だろうが、矛盾があろうが、怖ければいいんだよ!筋が通ってる方がおかしい!」
という信念を持っている気がします。
本作でもそれぞれの恐怖シーンは愉快なんですが、唐突で、意味不明で、シーンごとのつながりが分かりにくいです。
これはもう、ホラーな場面のオムニバスとして楽しむのが一番正しいでしょう😆
フルチ映画への一歩こそ、真の地獄への入門なのです🤣
⚠️以下ネタバレです⚠️
主人公が2組いて、切り替わりながら物語が進んでいきます。これが分かりにくい!特徴のない似たような奴らだから、いったいどんな話なのか把握する前に眠くなってきましたよ😅
それでも一つ一つは楽しいシーンがたくさんありましたね。
🎬ポジティブシンキングの勧め
あるバーで、ポルターガイストがガンガンに起こってて、客はビビって逃げ出したのに、店長は「トラックの振動のせいだ」「風のせいだ」と現実が見えてません。
トラックが通っただけで鏡が割れるのか?
風が吹いただけで家の壁が裂けるのか?
この店長、ポジティブなのかネガティブなのか分からなくなってきましたよ🤣
🎬ダッチワイフマン
突然ダッチワイフをホイポイカプセルのように取り出す青年が、なぞの肉片を見つけます。
どういうこと?🤣謎の肉片は地獄の門の影響として、ダッチワイフは何?
最終的には電動ドリルで頭の風通しがよくなります。殺人の濡れ衣をかぶせられた上に、裁判にもかけられず、私人による死刑がかなり痛みを伴う形で執行されてしまいました。
一番やばいのは絶対あの親父やろ🤣
電動ドリル貫通シーンの完成度が高すぎてビビりました👍
🎬生き返る美女
墓場の方から声がしたので、主人公の一人が何事かと振り向きます。が、気のせいかとまた元に戻ります。これを数回繰り返すので爆笑しました。焦らしすぎやろ🤣
散々焦らした結果、主人公は棺の中から声がするのを突き止めて、中の人を助けることを決意します。しかし、さっきとはうって変わって躊躇がなさすぎです。
人が入っていると思われる棺目掛けて、全力でピッケルを振り下ろしまくります。主に顔面の位置に。助ける気あるのか🤣
ピッケル男に殺されかけた美女は、なんとか無事に脱出し、この後何事もなかったかのように行動を共にします。なんで?こいつゾンビやろ。
🎬エクストリーム嘔吐
本作屈指の名シーンです。ダーク神父に見つめられた美女が、突然内臓を嘔吐します。
真事故物件でも同じようなシーンがありましたね。本作のオマージュなんでしょうか。
私ならゲロ吐くだけでもうつむくのに、この美女は不動で内臓を吐き続けました。鋼鉄の女やで!
🎬心地よい謎曲
フルチの映画では、サンゲリアでもビヨンドでも、変なんだけど妙に心地よい曲が鳴り響きますよね。あれ大好きなんですよね。
本作でも、棺が敷き詰められた部屋で鳴り響きます。「そんなに盛り上がる場面か?」と不思議な気持ちになりましたね🤣
🎬力こそパワー
フルチ監督が気に入ったのか、とんでもない握力で頭蓋骨ごと脳みそを握り潰すシーンが3回も出て来ます。
めっちゃ楽しいのでもっと出してくれても良かったです👍脳みそブリブリーッ!
しかし本作のゾンビ、ジェイソンも真っ青の瞬間移動を連発します。ヤードラットの人ですか?
あの握力で突然背後に現れて、脳みそを握り潰してくるなんて、怖すぎるでしょ🤣防御不可能!
🎬ラストシーン
?????
意味不明すぎる🤣🤣
っていうか地獄の門が開いたのはなんで?
握力ゾンビになってしまった主人公美女の1人、どっかで見たなーと調べてみたら、食人帝国に出てる人でした。作品選びが神がかってるね👍