福

月光の囁きの福のレビュー・感想・評価

月光の囁き(1999年製作の映画)
-
3回目 2022.2.3
 本当に好きな映画。インモラルな題材が好きというのもあるが、この映画で描かれているのは真剣なコミュニケーションであり、またそこから決して逃げない姿勢が監督と登場人物に貫かれているところがこの映画の素晴らしさだと今回気づいた。表面だけ見ればSM的な関係なんだけどそれを"SM関係"とか"プレイ"みたいな遊戯的なものとして扱ったり笑いを取りにいったりしてないし"倒錯した愛"みたいな型に嵌めてもおらず、純粋に1対1のコミュニケーションとして描いているのが本当に素晴らしいです。
もうどうしたらいいのか分かんないんだよ!!って呻いてそれでも傷つきながら答えを探していく2人が愛おしかった。あと、なんといってもエンディングのスピッツ「運命の人」が本当に大好きで、聴きながら涙がポロポロこぼれた。
今回初めて劇場で観たんだけどインモラルゆえのシュールなシーンになるとクスクス笑い声が上がってたのが本当にイライラした。別にいいけど。
 
身に覚えがありすぎて背筋凍りついたセリフ「あんた自分のことばっかりや!被害者ヅラしてるけどいつも奪われるのは私や!」


2回目


1回目
まごうことなき⭐︎5.0
ここで映画が終わったら最高だなと感じた所で終わっただけでも心から嬉しいのにエンディングでまさかのスピッツの運命の人が流れて死ぬかと思った。
福