片腕マシンボーイ

月光の囁きの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

月光の囁き(1999年製作の映画)
3.4
変態を忌み嫌っていた女子が故に変態として開花していく美しさにうちのめされましたよぉ

ずっと好きだった同級生のサツキと付き合うことになったタクヤ
しかし、嬉しい気持ちは確かだが心の隅にシコリを感じる
何故ならタクヤはドMでそれを打ち明けることが出来ずにサツキとの交際を続けていたのだから…
ある日サツキはタクヤの性癖に気付いてしまう
変態を受け入れられないサツキと変態として生きていくしかないタクヤの恋の行方とは?

まぁ、変態として生まれた以上は誰もが経験する試練ですわな
付き合った女性にどのように打ち明けどのように受け入れてもらうか
僕もこれまで何度泣かされたか…トイレの中まで付いて行こうとするとほぼほぼ拒絶されっかんな!スンスン…

タクヤとサツキはまだ高校生やからな余計にハードルが高い
高校生の女子なら恋愛にキラキラした美しい物を求めるのが当然ですかんな
運悪く高校生で目覚めてしまった真性ドMのタクヤが哀れでかわいそうで仕方ない

しかし、彼はMの中のM!
拒絶されても酷い目に遭わされてもめげません!
むしろそのMっぷりには磨きがかかり…
所詮ナイーブなMの僕なんかには到底辿り着けない境地まで達するタクヤには尊敬の念しかないが、けして真似したいとは思わない
しかしタクヤの身を尽くした奉仕の果てにサツキの中に潜んでいた何かが目覚めだし…

こうやって書くと変態映画にしか思えないだろうがこれは恋愛映画
全く違った価値観をもつふたりが好きあってしまった時に如何にわかり合い認め合っていくのかを描いた
全ての恋愛に悩む人、特に恋愛に悩む変態に贈る究極の恋愛映画ではなかろうか
恋してる時に観たかった!

しかし、サツキを演じるつぐみの程よい塩加減で美味しそうな脚で昂まった気持ちが
エンディングの爽やかなJ-POPで一気に冷めたんで
スコア-0.2