とりん

少年メリケンサックのとりんのレビュー・感想・評価

少年メリケンサック(2008年製作の映画)
3.2
さすがクドカン、ストーリーはたいしたことないし、くだらないシーンばかりなのに、好きになってしまう。
これだけのメンツを集めれるのも彼だからだろう。
若手のバンドに今でこそソロに俳優に売れまくってる星野源さんいるけど、あの3ピースバンドなんか元のSAKEROCKのメンバーだし、メリケンサックの若い頃のボーカルも銀杏BOYZの峯田さんだったり、本当のバンドマンの人たちも出てるところがまた良い。
一時代のパンクってこんなんだったな、演奏どうこうより見た目よりも、いかに観てるもの聴いてるものを熱くさせるかだった
今はキレイなバンドサウンドだったり、完成度の高いもの、アイドルやPOPが流行ってるけれど、やっぱこういうのも好きだな
そんないつかの熱い気持ちを思い出させてくれた。
25年前からたいして上手くもない人が25年ぶりに再結成して弾けるわけなんてないし、最初のアレが当たり前。
途中から覚醒するのが不自然すぎる。
本当に内容もくだらないし、そう転がっていくんだろうなって感じに転がるし、意味のわからないシーンも多い。
でもなんとなく嫌いになれないし、どっちかというと好きになってしまう映画。
宮崎あおいはいつもドラマ性のあるものや難しい役が多いから、こういう役も珍しくて、なんか新鮮で楽しめた。
みんなわざと演技下手に見せる感じもなんか憎めない。
クドカン自身もバンドをしてるし、熱狂的なファンも多い、それも反映されてる気もした。
とりん

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