ユナマリア

天晴れ一心太助のユナマリアのレビュー・感想・評価

天晴れ一心太助(1945年製作の映画)
5.0
黒澤明脚本、エノケン主演による長屋もの。

分かりやすい内容で爽快な気分になれるし、短い話ながらも、キャストのキャラがしっかりと描かれている。

一心太助は、とある長屋に住みたいのだが、保証人がいない為、なかなか貸して貰えない。

そこで太助は、駿河台の大久保彦左衛門を連れて来た為、大家も驚きながら、家を貸す。

妻のおなかと共に借りた長屋を訪れるが、余りにも汚い雰囲気なので、おなかは呆れ返る。

しかし太助には理由があった。

なにやら占いの結果、その長屋に住んで商売を始めれば成功すると出ていた…

エノケンのコミカルなキャラを取り巻く環境が、とても面白くて驚いた。

暗い長屋の雰囲気から話は膨らんでいくのだが、最高のカタルシスを感じられる展開で、本当にスッキリした。

一番最後の絵もお見事で、大変満足した。
ユナマリア

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