私たちはみんな、毎日生きているだけでえらい。
立ち止まったり、迷ったり、躓いたり、嫌なことを言われたり、嫌な態度をとってしまったり、でもちゃんと生きているんだからえらい。
エンパワメント作品というわけではないと思うけど、そんなことを思った。
劇中に出てくる登場人物たちの孤独は、正直個人的にはかつて通り過ぎてしまったような部分だったりして、若いなぁという感想しか抱けなかったのだけど、なんとなく好きな作品だった。
渋谷は世界で一番エモい場所だと思っているので映像もよかったし、エンドロールに「♡」で記載されるスペシャルゲストもぶっささった。
特に翼がよかったなぁ。
この作品における一番の良心という感じがした。
ボーイミーツガールだけじゃなくて、隣人同士で同調し合っていくガールミーツガールのストーリーもよかったな。
全員が無理やり繋がっていくわけではないのもよかった。
「やばい」とか「なんで」とか、日常でだれでも1日に1回は発していそうな言葉だけでなんとなくリンクさせていて、でもその意味やニュアンスはそれぞれ異なっていて…、それもみんなが生きているという感じがした。
ラストはちょっとだけ納得できない部分もあるんだけど、まぁいいか。