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ONODA 一万夜を越えてのpapapandaのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
4.6
ONODA初日鑑賞。私は小野田さんを知らない世代。扱う題材は戦争だが、単なる戦争映画というよりは、戦争を通じて孤独とイデオロギーの狭間でもがく人々の人間ドラマだったように思えた。戦争の場面があっても、それを超越したものを伝えたいという製作者側の思いが伝わってきた。
主演の2人は違和感なく、特に津田寛治の壮絶な演技と佇まいは胸を打つ。脇役もいわゆる有名どころばかりでないが、演技派の俳優が多く、見応えがあった。
日本人が監督だったら見られなかったであろうある意味貴重な映画。最近の日本映画はルックスだけの俄か大根役者が増えて辟易していたが、こんな映画もあるのだと見直した。演技派の俳優が正当に評価されて欲しいし、機会があれば是非2回目を観たいと思っている。
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