ゆりこ

ノイズのゆりこのレビュー・感想・評価

ノイズ(2022年製作の映画)
3.0
過疎化の進む猪狩島で、復興を願う泉圭太の農園の“黒イチジク”が注目を浴び、国から5億円の特別交付金支給が決まった。しかし、圭太と幼馴染の猟師の純、新米警察官の真一郎は、突然に島に現れた元受刑者の小御坂を意図せず殺してしまう。いわば島の救世主である圭太による殺人を、3人は“島のため”に隠すことを決めた。
最近だとイニシェリン島の精霊もそうだったけど、閉鎖空間てやっぱりその土地ならではの帰属意識や文化がある。今回の彼らは「島に5億入るんだから圭太を殺人犯にしちゃダメだ」という意識が、観てる側が引くくらい高かった。外部の人間は受刑者だろうが警察だろうが排除しようとするというのは、なるほど“ノイズ”ねと思いながら観てたけど。うーん、最後の展開必要だったか?ちょっと散らかった気がする。そして警察の動きがなんか終始嫌だった。そもそも最初から圭太たちに目付けてるの勘良すぎだし、ダメだって言ってんのに鍵壊して倉庫入ってくるし、拳銃出すタイミングも違和感だし…最後の謎の分かってる感も、もはや小御坂の次にサイコパスなのではないかと。それなりにハラハラするので退屈はしなかったけど、共感できる人が少なくて観ててイライラした。
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