間違ってはいけないのは、宗教だろうと、文化だろうと、誰であろうと他人の人権を踏みにじってはいけないということ。
たとえ人権が西洋的な文脈から生み出されたものであったとしても、誰かの犠牲の上にしか成り立たない制度なんてクソ。たとえ抗いがたいものであったとしても、それを是々非々と諸手を挙げて粛々と従うことは怠慢である。
レビュー記事を読んでから観たため、もうものっっっすごく心して臨んだのだけど、想像以上に胸を抉る、抉る。
劇伴が全くなく、とにかく徹底して日常の音しかないのも、私の記憶違いかもしれないが、登場人物の名前がほとんど出てこず、「お前」「嫁」「あなた」「お姉さん」ばかりだったのも、これは映画の中だけの話ではないということを余計に突き刺す。
溢れる汚水は彼女の心だったんだな……。
器が壊れる前に、気づけて、全てをぶちまけられて、逃げられてよかった。
ラストの踊りにはもう鳥肌が止まらなかった。
圧倒的に今年ナンバーワンの映画です。
誇張ではなく、全ての人に見てほしい。上映館も上映日も限られているのが本当に残念。
THANKS SCIENCE!!