インディアンムービーウィーク2021パート2にて鑑賞。
一番観たかった作品。
長い静寂の後、映画は始まる。
今思えば嵐の前の静けさなのか。。。
インドの家庭的な台所の風景から始まる。
野菜を切っている映像だったり、炒めていたり、テンパリングしていたり。
その見慣れない風景にワクワクする。
とても楽しく見ていた。
そしてそれは繰り返される。
何回も何回も。
見ているこっちは苦しくなってくる。
何回も何回も繰り返される映像に苦しくなってくる。
でもそれは映像が苦しいのではなく、その日々が苦しい。自由のない女性の日々が。。。
都会的な家庭で育った女性と、昔ながらの考え方で育った男性。
女性の人権が無視された様な昔ながらの考え方に苦しむ女性。
やがてそれは爆発する。
なんという爽快感だろう。
スカッとした。
スカッとした…けれど、この問題はまだまだ続く。
遠い外国の話ではない。
日本にもまだまだあるはずだ。
女性蔑視の考え方。
無くならない方がいい古き良きものと、無くなった方がよい古きものがあると思う。
これは完全に後者。
世の中が変わればいいのではない。
この映画を見た一人一人が変わらなければいけないのだろう。
とにかく素晴らしい映画だった。
賛否両論あるのも頷ける。
この映画を作った方々に拍手である。
相当な告発。勇気だと思う。
ー追記ー
2022.1.25
新宿ピカデリーにて2回目の観賞。
パンフレット購入して読むと、また新たな発見があった。
まだまだインドの世界は奥が深い事を感じる。
それでいて、また地方によって言語も文化も違うから凄い。
そしてやはり素晴らしい作品だった。