レレレ

グレート・インディアン・キッチンのレレレのレビュー・感想・評価

4.0
インディアンムービーウィーク2021パート2にて鑑賞。

一番観たかった作品。

長い静寂の後、映画は始まる。
今思えば嵐の前の静けさなのか。。。

インドの家庭的な台所の風景から始まる。
野菜を切っている映像だったり、炒めていたり、テンパリングしていたり。
その見慣れない風景にワクワクする。
とても楽しく見ていた。

そしてそれは繰り返される。
何回も何回も。

見ているこっちは苦しくなってくる。
何回も何回も繰り返される映像に苦しくなってくる。
でもそれは映像が苦しいのではなく、その日々が苦しい。自由のない女性の日々が。。。

都会的な家庭で育った女性と、昔ながらの考え方で育った男性。

女性の人権が無視された様な昔ながらの考え方に苦しむ女性。

やがてそれは爆発する。

なんという爽快感だろう。

スカッとした。

スカッとした…けれど、この問題はまだまだ続く。

遠い外国の話ではない。
日本にもまだまだあるはずだ。
女性蔑視の考え方。

無くならない方がいい古き良きものと、無くなった方がよい古きものがあると思う。

これは完全に後者。

世の中が変わればいいのではない。

この映画を見た一人一人が変わらなければいけないのだろう。

とにかく素晴らしい映画だった。

賛否両論あるのも頷ける。

この映画を作った方々に拍手である。

相当な告発。勇気だと思う。

ー追記ー
2022.1.25
新宿ピカデリーにて2回目の観賞。
パンフレット購入して読むと、また新たな発見があった。
まだまだインドの世界は奥が深い事を感じる。
それでいて、また地方によって言語も文化も違うから凄い。
そしてやはり素晴らしい作品だった。
レレレ

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