ベべべっち

グレート・インディアン・キッチンのベべべっちのレビュー・感想・評価

3.5
飯テロ…ならず

めっちゃ良作だけど、めっちゃおもんなかった作品。
こういう時、スコアにホントに困る😵

田舎の由緒ある良家に嫁いだ女性が、ひたすら家事に従事するところが描かれ、とにかく観ているこちら側までフラストレーションが溜まる。

料理シーンもきちんと映るし、最初は飯テロ系かな?と勘違いしてしまいそう。
でも、マナーの悪い食事シーンや、汚れきった台所、夫や義父に愚痴愚痴と嫌味を言われる場面を何回も見せられ、「こういう映画なんだな😨」ってわかってくる。

妻への感謝の気持ちがないのは勿論のこと、主人公が何か言おうものなら、高圧的に逆ギレしたり、わかったと言いながらスルーしたり。
しかも、日中の家政婦仕事だけでなく、夜は下手くそな旦那の相手を毎晩のようにさせられてもいる。
痛いと言おうものなら、俺が下手なのか?的な感じでブチ切れてめちゃ怖い。
そうなんです。下手なんです。

義父も、息子に嫁いできた一人の女性というより、新しい家政婦が来た感覚なのも怖すぎる。
自分の洗濯物を洗わせるのは当たり前で、その上で「こだわりがあるから洗濯機じゃなくて、ちゃんと手洗いしろ」とか素で言うてくる。
もうめちゃくちゃ怖い😨

とにかく終始主人公のストレスゲージが溜まっていき、最後にどうなるか?という部分がめっちゃ予想通りの、歌って踊らないインド映画だった。

インド映画という点では斬新な作品でクオリティも高く、見応えがあったのはあったんだけど、やっぱり観ていて気分が悪いし、決して面白くはなかったかな💦