三四郎

この二人に幸あれの三四郎のレビュー・感想・評価

この二人に幸あれ(1957年製作の映画)
3.5
「個人の自由があるから個人の責任も必要」これが自由の生き辛さ、難しさ。
厳格な父親を演じる志村喬の立ち位置が…理解はできるが現代の感覚では無理がある気がする。本当の心情や表情を表に出して相手に伝えず、非常に複雑に描かれている。明治生まれの男とはそういうものだったのかしら。
親の反対を押し切って結婚した新婚の妹が、夫とのちょっとした気持ちの行き違いについて、同じように駆け落ち同然で結婚した姉のとこへ相談しに来る。その時の姉のセリフ、「男なんて道端に転がってる空き缶みたいなもんよ。みんなに蹴飛ばされるんだから大事にしてあげなさい」毎日社会の荒波にもまれて生きているのだから、家庭ぐらいは温かく安心できる場所でなければいけない。
「今の時代、夫婦共稼ぎじゃないの」というセリフもあるが、1950年代から既にそう言われていて、1930年代も女性の社会進出をテーマにした映画が幾つも製作されている。どの時代も実は変わらない。