梅ちゃん

手紙と線路と小さな奇跡の梅ちゃんのレビュー・感想・評価

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)
4.3
韓国初の私設駅、両元駅をめぐる1986年の韓国を舞台にしたヒューマンドラマ。キャストがとにかく良い!😆

線路は通っているけれど駅の無い村に住む天才高校生ジュンギョン。登下校に5時間かかる田舎の村に、駅を作ろうと奮闘する彼の姿を通して、志を立てて巣立ちゆく若者の成長の過程が、童話のような優しい世界観で語られる。😌

ジュンギョンと姉の関係性、彼が村に駅を望む本当の理由、そして不器用な父の家族に対する本当の思いが明らかになるとき、ちょっと洒落にならない程、感情が揺さぶられました。😭

観賞後、ティザービジュアルの4人の位置関係にハッとさせられる。これまた憎い演出ですね。😏


以下、キャストに関する蛇足🐍🦵


主人公の天才少年ジュンギョンを演じるのは最近注目のパク・ジョンミン。『それだけが、僕の世界』、『スタートアップ!』『ただ悪より救いたまえ』の演技力モンスターが、本作でも全力で泣かせにかかってきやがる。抵抗不可。もうどうにでもしてくれ!😭

ジョンギュンの初恋相手、議員の令嬢ラヒを演じるのはイム・ユナ。『 EXIT』、『共助』に続き、美しすぎるコメディエンヌとして物語に最高の華を添える。😍

ジョンギュンの父親、鉄道運転手テユンを演じるのは名優イ・ソンミン。『 未生』、『工作』、『目撃者』など、数々の作品における名演で、私たちを感動させてくれてますが、本作ではジョンギュンと向き合うことを避ける父親の複雑な心情を体現。やはり上手すぎた。😳

物語のキーパーソンとなるジョンギュンの姉、ボギョンを演じるのはイ・スギョン 。僕は『ロースクール』 のソルB役でのクールな印象が強かったのですが、今回は母代わりでもあるジョンギュンの姉として、愛情深い立派な女性像を愛嬌たっぷりに見せてくれました。家族像に一本芯を通す、見事なパフォーマンスだったのではないでしょうか。🥲

物理教師にチョン・ムンソン。『賢い医師生活』などでお馴染みの名バイプレイヤーですが、本作においてもジョンギュンを見守り支える恩師を好演。この人の暖かい役、安心できますよね。☺️