志麻凛

殺人鬼から逃げる夜の志麻凛のレビュー・感想・評価

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)
3.9
騒がしい日々に笑えない君に…
危うくYOASOBIの「夜に駆ける」を歌う所だった。そして今作、主人公のギョンミは殺人鬼から逃げる為、夜に駆けまくります。記号を使って怖さを示すのなら、“逃走中<殺人鬼から逃げる夜≦リアル鬼ごっこ”かな?自分の好きな映画系YouTuberさんのサムネでは“逃走中レベル100”と書かれていたけど、確かにそうだなぁ。『逃走中 殺人ハンター』という作品があるけど(非公式)それに近しいものがありそうだな

『見えない目撃者』は目が見えないで殺人鬼と立ち向かっていくが今作は、それに対して耳が聞こえないで殺人鬼と立ち向かっていく。聴覚が不調なので、手話を用いたり紙やスマホに文字を書いたりして他の人とコンタクトを取ろうとする。そこでギョンミの何とかして助かろうとする気力が流石でした。口八丁手八丁な殺人鬼に対して誰かに伝える時に覚束なくなったり行動でミスしたりするので、応援しました。途中、あれっ?この展開は…と思ったり、ヤバ…これはもう…と息を飲んだり、続々と展開されていくストーリーに、固唾を飲んで見守っていました。見えない目撃者ては、誰が犯人?という面白さがあったけど、今作は犯人がわかっている状態でのドキドキ感なので、違った面白さを汲み取ることが出来ました

内容ではないですが、今作の主演のチン・ギジュが可愛すぎました。冒頭の会食をするシーンでそれが引き立っていました。耳が聞こえないため、会食相手に色々なことを言われていることを悟ったギョンミが逆に相手には分からない手話を用いて、罵りまくる、その時の手の使い方や表情の変化が最高でした。そこから、ギョンミのシーンになる度に、チン・ギジュ可愛いな〜と思いました。思わず、Filmarksのファンになるボタンを押してしまったよ。リトルフォレスト春夏秋冬も近いうちに見たいです

他にも殺人鬼のドシク役を務めたウィ・ハジュンや元海兵のジョンタク役を務めたバク・フンもとてもかっこよくて、主要キャラ全員のファンになりました。内容も面白くて、キャラも全員愛せる、久しぶりな感覚を味わうことが出来ました
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