いよら

殺人鬼から逃げる夜のいよらのレビュー・感想・評価

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)
3.4
聴覚障害のある主人公が、殺人犯に狙われてしまうって話です。

音が聞こえないっていうのは、犯人が近づいていても気づけなかったりするから、本当怖い。後ろにいた瞬間に、何度か叫びましたよ。
とにかく逃げて、逃げて、の追いかけっこがメインです。暗い夜の道を、ほとんど人が通らない路地を走って逃げる。そして、犯人が追いかけてくる。
追いかけっこでない時の犯人が普通の格好で近づいてくるのも、それはそれで怖かったですね。犯人に気づかないで親切にしちゃうとか、やだやだ、怖い。
繁華街に行った時に、これならって思ったけど、耳が聞こえないから、状況の説明ができなくて逆に不審者になっちゃう展開。あぁ、なるほどねぇって思いました。

主人公ギョンミを演じるチン・ギジュは熱演。話せない、聞こえない主人公をよく表情であらわしてました。恐怖が伝わってきましたね。手話の演技も良かったです。最初は鈍いような雰囲気だったけど、だんだん逞しくなっていく、っていうのがすごいかった。
犯人役は、ウィ・ハジュン。怖かったです。いい人っぽい笑みさえも怖かったです。
パクフンは、助けてくれるお兄さんなんですけど、めっちゃ脳筋でした。警備員だし強いし、カッコいい活躍もあるんだけど、やっぱり脳筋。妹が大事なのはわかるけど、そこでそれはだめでしょって思って、株が下がりました。詰めも甘い。
警察は、なんだかな、ちょっと無能?もうちょっと仕事して、という感じです。
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