プラバース、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、スッバラージュ、『バーフバリ』2部作の主要キャストが集結している2013年作。長年の抗争が続く一族同士の争いに終止符を打つべく、最強の男プラバースが立ち上がる。物語の折り返し地点で時勢が一気に過去に戻り、ようやく現代に追いついたときに、あーそうだったと思い出す構造も『バーフバリ』とそっくりだけど、インド映画のフォーマットなのかな。
前半と後半でヒロインが変わるのに、プラバースがまったく同じテンションで浮かれたダンスを披露するので面食らう。アヌシュカ・シェッティは後半に登場し、物語上は過去編の人物なんだけど、見ている人間には後から出てきた印象があるからどうしても、前半のヒロインが気の毒になってくる。
ただ、気が強くて、お調子者のアヌシュカのキャラクターの魅力は断然上だった。さすがという感じ。
アクション、コメディ、メロドラマに景気の良いダンスをてんこ盛りしたこれぞマサラ映画という出来。ダンスシーンはいずれも華やかで素晴らしい出来。
ところどころに女性の水着にボカシがかかっていたのはなぜだろうか。
