オヒャ

レッド・ロケットのオヒャのレビュー・感想・評価

レッド・ロケット(2021年製作の映画)
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ストロベリーちゃんすごくかわいい。
おっぱい丸出しパンイチのBye Bye Byeすごくきれいでした。

他のユーザーの感想・評価

ストロベリーことスザンナちゃんにイチコロ。インスタ爆速でフォローした。パンフによると、ベイカー監督が映画館でスカウト(ナンパ?)した子だそうな。このキャスティングが本作最大の成果だ。
ゴキゲンな映画のふりをして、蓋を開ければ底知れぬ虚無が広がるのは『サタデーナイトフィーバー』に似てるな。
テキサス郊外の景観がかなりしんどい。化学工場もハイウェイも文明の産物だが、「文化」がカラカラに干からびている。周りにいるのはヤク中やら売人やら詐称軍人やらで、まあ救いようがない。
そこに一縷の光のような美少女ストロベリーが現れたら、そりゃあ蜘蛛の糸を掴みたくもなる。ただ見終わって考えると、ストロベリーが実在していたのかすら怪しく思える。服装は文句なしにキュートで似合ってもいるが、いくらなんでも露出度が非現実的だ。ストロベリー邸のビビッドな外観もだいぶ戯画的だし。彼女の性的好奇心の旺盛さには脳髄レベルで興奮してしまったが、結局は男がポルノグラフィに投影するファンタジーの鏡像に過ぎない。
ラストシーンは、三島由紀夫の『豊饒の海』を彷彿させるような虚無。

作中で唯一正気を保っていたのは、ドーナツ屋の店長さんくらい。彼女の存在が何気に気になる。「ポン引きヒモ野郎」(訳者に座布団100枚!)とストロベリーちゃんとの逢瀬を、いったい何を思いながら見ていたのだろうか。店長目線のスピンオフを見てみたい。ちなみに演者は映画プロデューサーの鄒時擎さんで、台湾出身らしい。

※レッドロケットとは、発情していきり立った犬のtintinのことらしい。辛辣!
souichirou

souichirouの感想・評価

3.9
素晴らしい傑作でした。
主人公の駄目男を中心に据えたポジティブな人間讃歌だった。
風景や美しい少女のヒロインの撮り方も大変良かった。
少女がピアノで弾き語る場面が特に素晴らしかった。
本当に見て良かったです。
INDY82

INDY82の感想・評価

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ストロベリー最高。

友人に女の子が大好きで、都内ならどこでも自転車で行く、ビジネスホテル定額住まいの酒と体力が無尽蔵ショートスリーパーサラリーマンがいて、彼のことを重ねて観ていた。
そういえば彼はトランプ大統領熱烈支持派だったっけ。

劇中、唯一堅実でトラブルの種にならなさそうな人としてアジア系のドーナツ屋店主がいる。
エブエブやミナリにも通じる、どんな環境でも堅実な人間の象徴がアジア系か。
saco

sacoの感想・評価

3.0
ひたすらど〜しようもないダメダメ男が何とか楽して這い上がろうと妄想の中でもがく映画でした。

けれど、救いようもない主人公をど〜しても憎めない、不思議な魅力に最後まで苦笑いでみてしまいました。
この映画が好きだと評価する人の気持ちは何となく分かります。無下にできない愛しさを感じました。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

4.0
トランプとヒラリーが大統領選を戦っていた2016年、ポルノ俳優だったマイキーは一文無しになってテキサスに戻ってきた。17年ぶりに妻のレキシ―と義母のリルの住む自宅に転がり込んだが、勿論歓迎されない。職に就こうにも前職が災いしてなかなか採用されず、大麻の販売元締めをしているレオンドリアを口説き落として売人になることにした。そんなとき、近所のドーナツ屋でバイトをしているストロベリーと出逢う・・・

口から出まかせでその場を取り繕い、自分をなんとかデカく見せたいだけマイキーのどうしようもない日常に、それを取り巻く周囲の人々もまたどいつもこいつもクズばかり。
マイキーは17年の“キャリア”でそのスジの賞に何度もノミネートされたとか、「あの女優はオレが育てた」とかどこまでホントかわからない武勇伝を隣に住む幼馴染のロニーに繰り返し話す。
あまり世間のことに明るくない様子のロニーはマイキーのデカい話をそれなりに信じているようで、ロス帰りのマイキーに一目置いている。
留守宅のレキシ―とリルの面倒を見ていたレオンドリアは葉っぱの卸をファミリービジネスとして生計を立てていて、売人にしてやったマイキーの様子をそれとなくチェックしているらしい。

お行儀のよい生活を送っている人たちにはこの底辺の猥雑でちょいワルな人々の様子が生理的に受け付けないところもあるかと思いますが、このどうしようもない人々の描写は徹底的なワルというわけでもなく、どことなく可笑しげで、あまり悲壮感はない。
監督の暖かい眼差し、というのとは少し違うかもしれませんが、こういう人たちが現実に居て、社会の底辺に居場所を作ってどうにか暮らしている様子をある種の生暖かさをもって描写していると感じます。
このどうしようもない底辺の感じは『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』でももっとシビアな感じで描写していましたが、監督が描きたい世界がどういうものかは非常に明確に伝わってきます。

ドーナツ屋でストロベリーをはじめて見たマイキーは歳が倍以上も離れているにも拘らず、一目惚れ。
あと3週間で18歳になるストロベリーはこんなおっさんのどこがいいのかと思うのですが、意外にもマイキーと仲良しになる。
ストロベリーの素性も母親と二人暮らしで普通の高校生のようでありながら、この映画で描かれるマイキーの周囲の人々とあまり変わらず、チョイ悪で大胆な感じ。
マイキーはストロベリーと街を出て再びポルノ業界で再起を図ろうと夢を見る・・・
テレビを点けているシーンで何度も登場するトランプの、あのキャッチフレーズがマイキーの再起と相似形で比喩されていることが窺われます。

こんな奴が売人で貯めたカネで若い娘をヒモ同然に再起のネタにしようとか、大丈夫なんか?と思いつつ展開を観続けることになるのですが、後半の展開はやはり『フロリダ・プロジェクト』を彷彿とさせるもの。
アホな奴にはアホな運命が相応しい結末を迎えるのか、それともアホなりの人生はこれからも続く・・・なのか。
エンディングは観てのお楽しみなわけですが、観ようによってはさまざまな解釈ができそうな玉虫色な感じがまた心地よいのでした。
わで

わでの感想・評価

3.5
社会的にみるとどうしようも無い最低な男
だけど真っ直ぐで憎めない主人公

ドラマチックなストーリー展開があるわけではないけど最後まで面白く観れた
ヤリチンだけど、憎めない、わりといいやつ。だよね?

ランニングのシーンで声を出して大爆笑した。これが『フロリダ・プロジェクト』のラストと重なり、ああ、めっちゃ『フロリダ・プロジェクト』じゃん!って思った。全然違うのに…笑🌈🍩
パンク

パンクの感想・評価

5.0
フロリダプロジェクトは
あまり救いがなかったけど
こちらは何故か明るい

フルチンダッシュには笑ってしまった
クズだけど何だか憎めない
ひたすら口からでまかせ野郎
ガッツポーズのシーンはドン引きしました
主演2人と住民達との会話が面白い
ストロベリー役が凄い。表情が豊か
この表現でR18にする必要ないのでは?
JP

JPの感想・評価

3.7
「Bye Bye Bye」のハイテンションな開幕、そしてその劇中での再来が◎
開幕ではそれがぶった斬られるところまで含めて◎

ずーっと一人で喋り続けるマイキーのウザさが、後半の沈黙を際立たせる。
ドーナツ屋さんにどんどん現場作業員のおっさん達が注文に来たり、ジェットコースターで真顔になるマイキーとか、ストロベリーの驚異的な弾き語りの才能を目にして真顔になるマイキーとか、コメディのセンスがすごく良い。

ラストカットはマイキーの見た幻に思える。これだけサイテーな主人公なのだが、あの希望と取れなくもないエンディングにしたのは、監督の優しさと、マイキーの業と性の肯定なのだと思った。
マッチョイズムの愚かさを描きつつも、仕事が見つからない場面では悲哀も感じてしまうし、社会不適合者を美化もせず、真っ向から描いた良作に思えた。
トム

トムの感想・評価

3.7
ポスターの多幸感あふれる表情ってその笑顔かよって呆れたけどなぜかマイキー応援したくなる不思議。ショーン・ベイカーとセックスワーカーの相性良すぎてチワワの次に好き。
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