崩れていく人間関係を描いた群像劇です。
ある夜、
3階に住む裁判官夫婦の息子が運転する車が女性を轢き建物に衝突。女性は亡くなる。
同じ夜、
2階に住む妊婦は陣痛が始まり、夫が出張中の為ひとりで病院に向かう。事故を目撃。
1階の夫婦は、娘を向かいの老夫婦に預けるが認知症の老夫と娘が一緒に行方不明になる。
それぞれの選択が、次第に彼らを追い詰めていく…な話
3つの話が同時に進行します。
3階に住む裁判官夫婦と息子の確執
2階の夫と離れて暮らす女性の孤独
1階に住む2つの家族の対立
3つの話を細かく交錯させる様な見せ方をしていますが関連性はほぼありません。
あらすじ読んだだけだと、
息子の事故を隠蔽しようとする3階のお金持ちと事故の目撃者の2階の妊婦、それを取り巻くご近所様とのいざこざの話だと思ってましたが全然違いました。
人間の弱さや怒り、人間関係…
色々な家族があって、色々な思いがある。
教訓に満ちた作品になっています。
自分が正しい頑固者
家庭を顧みない者
他人に厳しく自分に弱い者
3つの話で共通して言えたのは男は相変わらず愚かって事…
3つの物語を一つのドラマに仕上げた演出は見応えがあり、閉塞感から解放は「ほっ」と出来ました。
蜂蜜の瓶🍯を取り出したシーンにはグッときました
「隣り合う親子の数奇な運命」
早稲田松竹にて再上映