MikuOshika

ニトラム/NITRAMのMikuOshikaのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
3.6
実際にあったオーストリアでの銃乱射事件に基づく。
どういった経緯でこの事件を起こすまで追い込まれていったのか。
「ニトラム」と自分の名前をわざと逆さに呼ばれる蔑称だそう。
家族にすら面倒がかからないようにと
半分、好きな事をさせるという野放しの状態で彼自身を理解してやろうという気すら感じなかった。
出会ったヘレンと心を通わせるも
自分のしたらあかん悪い癖で大事な人を亡くしてしまう
そんな彼の孤独と苛立ち
自分を変えたいのに変え方がわからない姿への葛藤と
世間からの怪物を見るような白い目、
海辺で映し出されるニトラムの孤独感と何も変えられる弱い心
世の中の社会と世間の目がこの事件を起こさせたとしか言いようがない
MikuOshika

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