Naoya

インフル病みのペトロフ家のNaoyaのレビュー・感想・評価

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)
2.3
2004年のロシア。男は咳と高熱にうなされながらバスに乗っていた。ヒューマンドラマ作。ロシア人のある人生を描いているのだが、インフルエンザに罹っていることにより、不思議さと不条理さ、物語の一貫性のなさが凄まじい内容。現実と妄想の行き来も境目が難解で、展開も難解。ロシアの国の情勢も加味されつつ、男の物語が進んでいく様は、万人向けはしないが不可思議さで溢れていて、所々で魅了される場面はある。監督のキリル・セレブレンニコフは2017年、国から演劇予算横領の疑いで自宅軟禁状態にあり、だからこそ描けた世界観なのかもしれない。
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