感じることができてますか?
今、感覚を研ぎ澄ませて、
感じることをしてみて下さい。
この作品は、感じるための装置です。
…なんてことを
アピチャッポン監督は
言ってはおりませんが
(言ってないんかーい)
わたし自身はそんな風に感じた。
幻聴の聴こえる女性が、
記憶を旅する物語。
ある種のファンタジー。
湿度あるアピチャッポン作品に
存在するだけで
ドライでスノッブな空気を漂わす
ティルダ様が起用されたことは、
異質さが増してなんか成功。
枯れてていい。(褒めてる)
これまでの作品では
主に監督の描く光の粒に
五感を刺激されてきたのだけど、
今回は音。
音から音の向こうにある物語を
読み解くような感覚。
その土地に宿る魂を感じるような。
ほんで、あの巨大なやつ。
あれ何?ってやつ。
うーん、なんかまた新たな1ページ。