ましゅー

MEMORIA メモリアのましゅーのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
3.9
GWも目前に迫ってきましたね。
昨日は夏を先取りしたかのように暑かったですが、今日は一転、朝から雨でちょっと涼しいくらいです。
そんな気候なのに、私と来たら昨日は引き籠もりでYouTube漬け…こんな私に誰がした…😩
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あ、責任転嫁はいけないですね。
というわけで、雨模様にも関わらず今日は外出をしております。
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それはさておき。
先に触れたように、もうすぐGWにも関わらず、相変わらず私の劇場映画鑑賞録は本投稿で3月に達したばかり。休みを迎えたら少しは巻き返せるのでしょうか?
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そんな愚にもつかない事で字数を稼がず、とっとと行きます。

前週も劇場鑑賞はスキップしたので、本作は3/13(日)に2本連続鑑賞したうちの最初の1本になります。
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(以下 公式サイトより抜粋)
深遠かつ静謐にして、圧倒的な 【音】 がもたらす
唯一無二の映像体験
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#アピチャッポンウィーラセタクン の監督・脚本による最新作「MEMORIA #メモリア 」。「プリスフリー・ユアーズ」「トロピカル・マラディ」、タイ国史上初のパルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」に続き、本作でカンヌ国際映画祭4度目の受賞(審査員賞)となった。南米コロンビアが舞台の本作は、監督が初めてタイ国外で制作した作品。ポン・ジュノ、ルカ・グッダニーノ、ウェス・アンダーソンら名監督とのタッグでも知られるオスカー女優の #ティルダスウィントン を主演に迎え、監督自身が患った「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路が描かれる。第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。
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地球の核が震えるような、不穏な【音】が頭の中で轟く―。
とある明け方、その【音】に襲われて以来、ジェシカは不眠症を患うようになる。
妹を見舞った病院で知り合った考古学者アグネスを訪ね、人骨の発掘現場を訪れたジェシカは、やがて小さな村に行きつく。
川沿いで魚の鱗取りをしているエルナンという男に出会い、彼と記憶について語り合ううちに、ジェシカは今までにない感覚に襲われる。
(以上 引用終わり)
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…なんと言ったらいいでしょうか。
とても不思議な風合い、肌触り、舌触りの映画でした。
感覚的には、そう。
まだ一作「ノスタルジア」しか観れてませんが、アンドレイ・タルコフスキー作品のような、基本的には静か〜で、カットカットがとても長く、絵的にも、お話の流れ的にも『余白を味わう』とでも言ったらいいでしょうか、そんな感じの映画でした。
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かと言って「ノスタルジア」の時もそうだったんですが、眠くてどうしようもなくなるって感じの静かさでは全然なく、逆に『この余白に何かを読み取る必要があるのだろうか?』と神経を集中させ、画面を凝視させる、静かながらも力を持った絵に惹きつけられる、そんな感じを味わいながらの約2時間20分でした。
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なんせ時折発せられる「…ッゴンッ❗」なのか「…ッガンッ❗」なのか、そんな金属音のような爆発音のような音が、映画のほとんどが静謐な状態の中でいつ鳴るかいつ鳴るか…といった緊張感もあったのかも知れません。
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そして、それまでの流れと、後から考えれば地続きでありながら、かなり異質なラストの衝撃に
『な…なんかすごいものを見てしまった…😓』
との観了感も、異様なものがありました。
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上映時間も長くて、際立って目まぐるしい展開もない、普通なら飽きて寝落ちても不思議ではないところですが、でもなんだか癖になりそうな、そして機会さえあればもう一度観てみたくなる、そんなある意味前向きな感覚を持たせてくれた、やっぱり不思議な映画であったことを最後にまた申し添えておきたいと思います😔
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