タイの名匠 アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品
74回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞作
去年のTIFFで観るつもりだったのですが、チケット争奪戦にあっけなく敗れてしまい5か月もお預けされるハメになったのは残念でしたが、間違いなく言えるのは映画館で観なければならない作品ということ
こんなに感想に困る映画も中々ないけど、これほど独創的かつ不穏の中にある神秘性はまさにアピチャッポンワールド
ティルダ・スウィントンはこういう映画でこそ映えに映えるから最高だし、とりあえず考えるよりも感じろという映像が延々続き、本作を象徴する爆発音のような轟音が時折眠気覚ましとして機能してくれる
ひたすら間という間を使いながらの長回しも不思議と心地良く、これを退屈という言葉で片付けてしまうのはあまりにも勿体ない
あちらこちらから心地良く寝ているであろういびきが聞こえてくるのもまた微笑ましく感じてしまう
理解しがたい要素がてんこ盛りで当然のことながら観る人を選びまくる作品ですが、不思議とこれぞ映画体験というような感覚になれるので満足度は高かった
〈 Rotten Tomatoes 🍅89% 🍿41% 〉
〈 IMDb 6.6 / Metascore 91 / Letterboxd 3.7 〉
2022 劇場鑑賞 No.005