みーちゃん

わたしは最悪。のみーちゃんのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.3
予想以上に良かった。週末の夜、この映画に出会えて少し幸せな気分になった。この「少し」という感覚がとても心地よい。そんな作品だった。

私たちの迷い、選択肢、紆余曲折など。他者の目には見えないものを、ユリヤ、アクセル、アイヴィンの人生の一部分を通して見せてくれたような気がする。勿論一人ひとり千差万別。だから彼らは一つの事例であり、偶然ピックアップされた登場人物であるように思えてくるのが爽やか。

ノルウェーが舞台だけど、生きている場所は関係なく、こんなに繊細に共感できることに静かな感動を覚えた。そして本作が支持されているということは、同じように感じる人が多いということだから嬉しくなる。色々あるけど、世の中そう悪くないかもって少し思えた。