どこにも居場所を感じられない人が「ここじゃないどこか」に無意識に向かう、もともと自分本意な自分探しの旅。
乗り合わせた男は笑えないくらい最悪。
意外な出会いと予想外に癒される孤独。
無意識にほぐされていく隣人との関係性がグッと来ました。
結局そうなるんかーい!っていう残念感はあったけど、その残念な気持ちこそこの映画で意図されていたことなのかもなって思いました。
どうしたって美しくないよね、結局。
ビデオに残せなくても思い出して笑えるような記憶。嫌な気持ちになったり不安になったり傷ついたり…人とはすれ違ってばかりで孤独と寂しいばかりの人生で、そういう瞬間があったってだけでなんか生きていけちゃうのかもしれない。
さりげない優しさが素晴らしかったです。
「え、この状況ひょっとしてやばくないか?」っていうタイミングで優しさが降ってくるの、こうあったらいいなって素直に思えた。