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コンパートメントNo.6のtodoのネタバレレビュー・内容・結末

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

幸せは人間関係で決まると言いますが、
選り好みをせず色々な人と関わって、
自分自身が好ましい”雰囲気”を見つけていきたい、そう思える映画でした。

ラウラはイリーナに恋をしたのではなく、
イリーナが作る雰囲気の一部になりたかったと本人が語ってました。
ただ実はそこに息苦しさを感じていて、
“ここじゃない感”をなんとなく感じている。

1人で行くことになったムルマンスク、
そこで出会ったリョーハ。
リョーハはラウラが今まで自分が描いていた自分の雰囲気とは真逆をいく男。

ただなんだかんだ彼と時間を過ごす中で、
次第に恋に落ちていく。

この恋は、ラウラ自身が新たな経験や体験を通して、彼女自身の描く理想の雰囲気が鮮明になったが故に始まった恋だと思います。

こうやってみると恋に恋してるみたいにな感じですが、作中にあったセリフの様に、
“女性は強い、自分自身の中で自分の幸せを描いている、それに従いなさい”というセリフを踏まえると、ラウラ自身が新たな一歩を踏み出したとも言える思います。

ラストシーンでは連絡先を知らないままリョーハと別れますが、彼が残したメッセージ
”くそったれ”を読んで吹き出し、
前向きに人生を歩んでいく描写になります。
(フィンランド語、彼は愛してるという言葉と勘違いしている。ラウラが間違って教えた)

リョーハとの恋も進展しないかもしれないけど、それも糧にポジティブに進んでいく姿が、爽やかで気持ちが良かったです。

終盤までは陰鬱な雰囲気が漂う演出で、
ラウラの心情を本当に上手く表現しているなと感じました。
ラストシーン含めた光の使い方が感銘を受けました。
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