共に映画監督の年の差カップル、トニーとクリスは娘を預けて故イングマール・ベルイマン監督が映画のロケで訪れてから死ぬまで住んだスウェーデンのフォーレ島を自作創作の為の場として選び滞在する。
トニーは順調に仕上げていくが、クリスはベルイマンの私生活を聞いたことで行き詰まりを感じる。
主にクリスの葛藤に重点を置いていた。年の差、男女差、キャリアの差を網羅しつつ、その手法は静かで淡々としている。作品中にベルイマン作品とクリスの創作作品が劇中劇として入る。
ワタシは常々作品とプライベートは別と思っているので、クリスに全く同情しなかった。それどころがクリスの矛盾と甘えが垣間見れて萎えた。
ロケーションや木の葉のせせぎあう音もセリフの様で美しく、光の表情の撮影も見事で、ハンセン=ラブ監督の自作も楽しみ。