けんぼー

とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカーのけんぼーのレビュー・感想・評価

4.0
2021年鑑賞87本目。
コロナ禍によって誕生した新しい形の応援上映!予想以上の「一体感型」映画!

奥さんがモルカー好きなので連れられて鑑賞しました。入場者特典の音が鳴るボールが個数限定なので初日初回上映で。

僕自身はモルカーの存在は知っていましたが、テレビシリーズはほとんど見た事がなく、そこまで興味もなかったのですが。。。

いやあ、面白かった。

そして可愛すぎるモルカー達。
これは流行るわけだわ、と今更ながら実感。

内容はテレビでやっていたものを本当にそのまま全話流しているだけ。
それもあってあまり期待はしていなかったのですが。。。

「違う!単にテレビシリーズの総集編ではない!これはみんなで一緒に体感する映画なんだ!」と開始数秒で気づきました。

第一話の交通渋滞のお話。
道路上で渋滞になり、立ち往生する多数のモルカー達。そして「PUI PUI」と、そのモルカー達の鳴き声が響き渡るシーンなのだが、スクリーンからだけでなく、劇場の至る所から鳴り響くモルカーの鳴き声。観客が一体となって、劇場とスクリーンの境目がなくなったような不思議な感覚。僕は間違いなく、あの瞬間、モルカー達と一緒に交通渋滞の中にいました。

その後のお話の中でも、時に秩序なく、時にリズミカルにボールを鳴らす観客達。コロナ禍で声が出せない状況で生まれた新たな形の応援上映と言えるでしょう。この観客同士の一体感はなかなか体験できるものではないと思いました。「アメリカンユートピア」を鑑賞した際に、大きな感動と共に、「声出してノリノリになりたい!会場が一体となって楽しみたい!」と強く感じましたが、本作「PUI PUIモルカー」は、そのようなコロナ禍に生きる人たちが我慢している欲求を満たしてくれる作品でもあると思いました。

モルカーを舐めてはいけない。

2021/7/22鑑賞