ばっしぃ

その日、カレーライスができるまでのばっしぃのレビュー・感想・評価

3.6
短編だがほとんどが真っ暗なアパートに中年男が一人きり、聞こえる音は雨の音とラジオとカレーを煮込む音だけ。息子が亡くなり空いた心の穴はずっと埋まらず、息子の写真とのダイアローグは切ない。ラジオとカレーが出て行った奥さんと心を繋ぐ。
こういう優しくて少し気の弱い男の役がリリーさんはよく似合う。「待ってていいかな」
に優しさがにじんでいる。
独り言なのでリアリティを出すと仕方ないことだが、せっかくのセリフが聞き取りづらいところが残念。
ばっしぃ

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