八面六臂の活躍を見せているアクション俳優が、世界中の有能なタレントを傀儡にしている悪徳組織を追い詰めていく。ブルース・リーの最期の姿を拝むことができる、アクション映画。
クライマックス部分を最初に撮影した後、ブルース・リーが急逝したため、そっくりさんのタン・ロン（本当は韓国人）を代役に起用。雑なコラージュのように顔写真を合成させているシーンが有名。
終局では、ブルースの黄色いトラックスーツが初登場。本人が撮影済みなので、安心して見ていられるが、カットごとにスーツの汚れ方が変わってしまう。一方、各階の敵を倒しながら建物を登っていく作風は、後のビデオゲームへの影響が垣間見られる。
代役は、本人に比べると体躯が不格好だが、アクション自体は言うほど悪くない。ラストバトルでは、打撃から関節技へと繋げていく、UWFスタイルの格闘を披露してくれる。本作は、決してトンデモ映画ではない。列記とした鎮魂のための作品。
