滝和也

ブルース・リー/死亡遊戯の滝和也のレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)
3.3
ブルース・リーは
二度死ぬ!

燃えよドラゴンの後、
急逝したブルース(T_T)の
遺したクライマックスに
刮目せよ!

「ブルース・リー/死亡遊戯」

クライマックスシーンのみ遺されたフィルムを燃えよドラゴンの監督ロバート・クローズとサモハン・キンポーが代役を使い、完成させたブルースに捧げる作品…。

やはり黄色のトラックスーツを纏うクライマックスシーンに今作は尽きますね。やはり、ブルースのアクションのスピード、外連味は明らかに違う。敵アジトに乗り込むビリー・ローことブルース。各階に強敵が待ち構え、彼を迎え撃つ。後に漫画やゲームとなるその手法は興味深く、面白い。リングにかけろの影道(シャドウ)の塔での戦いが思い出されますね。

敵に伝説のNBA 選手カリーム・アヴゥドゥル・ジャバーがいるのは興味深い。でかいし動けてますし、強敵感が半端ない(^^) また対抗するブルースも肩固めやチョークを駆使する辺りが中々リアルですね(^^)

ただ…ユン・ピョウを始め代役の皆さんがドラマ部やアクション、スタントを務めるここ迄はかなり酷い…。中々顔を出さないように後ろ姿がメインのアクション、影にする、顔を怪我する、グラサンで隠す、髭で変装するともう苦労しまくりで…。狙ってくるシンジケートの皆さんのシーンも長かったり(笑)

まだアクションはサモハンのおかげか、何とか見れますが、やはりキレがないんですね。またいつもよりくらうんですね、敵の攻撃を…。

後…気づいたんですが、音楽がジョン・バリー。007の音楽監督さんです。故にオープニングも007調ですね。また劇伴も何処か勇壮な感じで…実はあんまりあってない気が(笑)やはり燃えよドラゴンのテーマには敵わない。

まぁやはり無理からぬことなんだけど、その執念は理解できますし、ファンからしたら見たくなる(笑) 死亡の塔よりはマシらしいので…ラストアクションがある分。
滝和也

滝和也