ちろる

かもめ食堂のちろるのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
3.9
クリップしてなかったので再鑑賞。
小林聡美さんのこの雰囲気は全てここから始まったのかもなぁーと実感。
フィンランドの港町。
飛び交うカモメ。
こじんまりとしたカフェ。
丁寧に、丁寧に、風にただ流されるように生きていくことはなんと贅沢なのだろうか。
もたいまさこさんの役は良い日本人像という感じがしていつまでも見ていたい。

風に流された終着点のように、3人の全くバラバラなタイプ日本人女性がかもめ食堂に集まって自然な流れで仲良くなる。
気を使ってるわけでもないけど、お互いが何かこの風の終着点にたどり着いたワケを語らず、そして誰もそれを無理に聞こうとはしない。
「クールであったかい」という言葉がとても似合うこんな奇妙な関係で仕事ができたのなら幸せなんだろうなぁと感じました。
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