みずみず

かもめ食堂のみずみずのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

●店が満席になったのは、サチエの「人を大切にする人柄」

→サチエのお父さんが作ってくれたおにぎりに対する尊敬と、地域の人に歩み寄る姿勢が良かった。


●冒頭の丸々と太った猫の話と
ラストシーンのサチエの幸せそうな「いらっしゃい」のサンドイッチ

<冒頭の猫の話とは?>
サチエの幼少期、近所に人に懐かない猫がいた。しかし、サチエには懐き、美味しい料理をあげると喜んで食べた。やがて、丸々と太った。食べすぎが原因で猫は死んでしまった。やせっぽっちの母親が死んだ時よりも、悲しかった。

死ぬ程、自分の料理を食べてくれたことは、サチエにとって最高の褒め言葉だったのでは?

それが、ラストシーンのサチエの「いらっしゃい」に繋がっている。


●余談…

映画のロケ地で使われた店が閉店した後、日本人の小川ヒデキさんが店を買い取り、映画と同じ店名の「かもめ食堂(Ravintola KAMOME)」をオープンした。
地域に根付いて早3年が経ったようだ。

季節のヘルシンキの料理と繊細な日本料理を提供し続けている。

この映画が愛され、実際のかもめ食堂も愛され続けていることを知り、感動した。
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