たかちゃん

食人雪男のたかちゃんのレビュー・感想・評価

食人雪男(2020年製作の映画)
2.4
女性をリーダーとする調査隊が、山小屋でボイスレコーダーを発見、前調査隊が雪男に遭遇し、全滅したことを知る。そして彼らも山中で雪男に遭遇、次々と殺されてゆく。この作品は、犠牲者の残忍な殺され方が見どころ。首を噛み切られたり、顔面がえぐり取られたりするのだが、その特殊メイクがやりたくて映画を作ったのではなかろうか。特殊メイク担当や撮影監督が製作に名を連ねていることからも、そう思われる。雪男はかなり早くから登場するが、黄色い毛に覆われ、いかにも着ぐるみ然としている。顔は『獣人雪男』(東宝)を思わせる。
調査隊は「雪男草」なる植物を探している。そして発見、持ち帰ろうとするのだが、その植物はただ珍しいだけで、薬草ではないようだ。雪男がその植物を護っているわけではなく、東宝版のように女性隊員を護ろうとするわけではない。雪男は男女を問わず襲い掛かる。男性隊員は浅ましい悪人か、役立たずばかり。女性隊員の方が勇敢だ。そして、リーダーが「この雪は10年前のものだわ」と興味深い発見をするが、それはその後の展開に活かされることはない。それらは収斂されることなく、エンドマークとなる。脚本の練りも不十分なまま、早く撮りたくて、見切り発車で作ってしまったような作品だ。ノーCG,特殊メイクだけで勝負しており、ツッコミ処も手作り感に許してしまう。お薦めはしないが、愛すべき作品。