よつぎドール

牛首村のよつぎドールのレビュー・感想・評価

牛首村(2022年製作の映画)
2.3
映画館で見たかったんですがね😅
久々に記載しますかね〜。

その前に前提を。

犬鳴村→ホラーとしてはただの騒がしい駄作。人間の罪深さ、業を感じさせる内面を抉った作品としては良作。

樹海村→ただのうるさいホラー。くどい。だからなんだと。理不尽感もないし、ホラーとしてもドラマとしても半端。

さて、牛首村は?😏

結論から言うと、犬鳴村に寄せてきました。人間の業の深さ、因習という不可解なもの、嫌悪感を感じさせるものがあり、ナイスです。私は好きです。

但し、ホラーとしてはどうなんでしょう?

イントロダクション
とりあえずお馬鹿な学生の肝試しからの行方不明

序盤
お馬鹿な学生達が死んでしまった事を示唆。

中盤
因習が分かり、記憶がフラッシュバック、他人の記憶とのシンクロ

終盤
襲う幽霊達(控えめなのは良かったが。くどいから。)

どんでん返し←ネタバレに別掲

くどい演出はなかった点は高評価です。
あれは冗長で眠くなるから不要です。

ただ、見慣れたような毎回同じのホラーの作り方は、イマイチですよね…。

YouTube LIVE的なイントロダクション、3部作全てにて使いました。
貞子でも使いました。
ワンパターン…。

時代に合わせているにせよ、工夫が欲しい。次が読め過ぎる事は作り手も好ましくないでしょうに。

次に、ヒューマンドラマ側で。

我々は現代の価値観、文化風習を当たり前のものと考えてしまいがちです。
こういった因習や風習というものを野蛮であると断罪しがちです。

果たしてそうなのか?

今のように情報と言うものが簡単に手に入れられる時代ではなかった事。
またはコミュニティそのものが限定的であった事。

これらのことを考えたら頭ごなしに否定できるようなものではない、それが因習だと私は思います。

作中でも分かる通り、誰も喜び勇んでやっているわけではないと言うことです。

現代的視点から見れば、「神様はきっとそんなことを求めていないはず」となるのだけれども、そう信じて、やむにやまれずやっていたこと、そしてそれが狂気的である事、民俗というものは興味深いです。

犬鳴村がそうだったように、この作品は人間の業の深さや、闇、生きるための術、そういったことを考えるきっかけになる作品だと私は思います。

その部分だけで言えば、結構な高得点になります。

じゃあ、なぜこのような低得点なのか?

ホラー部分がひたすら雑だと私は思う😤
そろそろ新感覚ホラーと言うものを見てみたいなと、この映画を見ていて感じました。

🤔
逆に言えばホラーが苦手な人でも見れるんじゃないかな、それは言い過ぎかな?