ピートロ

悦楽のピートロのレビュー・感想・評価

悦楽(1965年製作の映画)
3.8
不正に得た3000万円で女を買いまくり1年間で使い果たして自殺しようとする生真面目童貞のお話。
原作は山田風太郎の『棺の中の悦楽』。この「棺の中」というスコープが大事なのに、わざわざタイトルを変更したのは諸事情があるのだとしても失敗だと思う。
加賀まりこがいい意味でも悪い意味でもインパクトが強くて、すごい浮いてた。
本作は大ヒットしたらしいが、監督は満足できずその理由がわからなかったが、山風から「あなたには私の作品は向いてないです」と書かれた手紙をもらったそう。
とはいえ面白かったし、そんなに悪くないと思うけどなあ。