ポケ文太郎

セルビア・クライシス~1914バルカン半島の危機~のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

3.5
2018年 セルビア🇷🇸 ギリシャ🇬🇷

第一次世界大戦下のセルビア王国と国王だったペータル1世を描いた歴史戦争映画

「サラエボ事件」をきっかけに、オーストリア=ハンガリー帝国帝国がセルビアに宣戦布告して第一次世界大戦が勃発した、という事はなんとなく学校で教えてもらったから知っていても、セルビア王国の事やバルカン半島の国々の事は全然知らなくて調べれば調べるほど、その歴史は複雑

本作はそんな歴史のほんの一部を切り取っただけの作品ですが、よく知らない国の一面を知る!という意味では大変貴重で興味深い作品です

前半の戦闘場面より後半の山を越えての退却の場面は過酷そのもの

その後アルバニアで苦戦しながらも連合軍は勝利しますが、セルビアはこの大戦で最も多くの犠牲を払ったそうです

この映画の中で、ある兵士が退却の道中ジョン・スチュアート・ミル著『自由論』📖を拾います
そしてラスト近くで、ペータル1世が側にこの本を抱えた瀕死の兵士を見つけます
そして一言「この本が役にたってよかった」

ペータル1世はヨーロッパ留学を経験したリベラルな方で、この『自由論』は自らがセルビア・クロアチア語に翻訳した本📖でした

世界史を知らないとなかなか分からないところもありましたが、「セルビアで最も愛された王ペータル1世」の事を少し知る事ができただけでもよかった、と思える映画でした

※因みに…ジャケ詐欺案件です
ジャケのようなシーンはありません
大体、戦闘機が実用化されたのは大戦末期です