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二階のあの子のKOUSAKAのレビュー・感想・評価

二階のあの子(2021年製作の映画)
4.0
テアトル新宿、【弁セレ2021】小川深彩監督DAYにて『偽神』『はじめての夏』との併映で鑑賞。

『偽神』もそうでしたが、まず沖縄発のホラー映画ということ自体が斬新でしたし、実は「ローカル」こそが「ワールドワイド」になり得ると思っている個人的な持論を証明してくれたような喜びもありました😊

本来見えないはずのものが見えていること。そんな摩訶不思議な世界観を決して拒絶することなく、むしろ全面的に肯定するようなおおらかさと、それを肯定する事で初めて生まれ得る美しさや優しさこそが、この作品の軸となっているように感じました。

「良い映画」って、必ず「良い場所」が映ってると思うんですが、今作においては、何度も登場するあの野原なんだと思います。あのだだっ広い野原で生まれたものの豊潤さたるや・・とても言葉では言い尽くせません😭

そんな言葉では言い表せないようなものが映っていることこそが、映画という芸術の本質そのものだと思います。そんな大きいテーマを語りたくなるほど、この『二階のあの子』は傑作です。

なんと、まだ20歳そこそこの小川深彩監督、マジで天才😵
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