アメリカのモンタナの雄大な自然が本当に美しく、癒される…。連休明けで仕事忙しくて疲れた体には最良の映画だったかもしれない。勿論、ストーリーも美しい。
主人公の兄弟2人の関係性の変化、成長を繊細なタッチで描きだしていく。
真面目で学位も持っている兄と自由奔放ながら生き生きとした生活を行う弟と性格がまるで違う2人。「隣の芝生は青く見える」という言葉の通りそれぞれが相手が持っていない物に対して羨望、嫉妬の感情を持っている。
ただその羨望、嫉妬を感情として表に出すのではなくそれぞれが「愛情」というコーティングを施した上で関係性を保っている感じ。
渓流での釣りシーンはそんな兄弟、そして父親がそれぞれに対して持つ複雑な感情を洗い流しフラットな状態で接することができる場所のように思える。ラストシーンの3人の関係性は本当に美しく見える。
