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リバー・ランズ・スルー・イットのkkbbrkのレビュー・感想・評価

3.7
『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)
原題:A River Runs Through It

1912年モンタナ州。ノーマンとポールはフライフィッシングを教わり育つ。ノーマンとポールは性格が真反対であったが、釣りは唯一の共通の趣味であった。

舞台はアメリカのモンタナ州のブラックフット川。カナダとの境目くらい北でやや西寄り。自然が広がっています。ノーマンが森林局で働くのはそういった自然環境があるからですね。アメリカのこういった川は流れが異常に速く、かつ整備が行き届っていないので、自然が剥き出しのままで非常に危険だという事が川下りの一件だけでよく分かります。ノーマンが行った大学はダートマス大学。ニューハンプシャー州なのでかなり西から東に移動したことになります。

釣りをメトロノームを鳴らしてそのテンポでするという独特の発想。釣りを滅多にしないので詳細は分かりませんが、これはメジャーなやり方ではないはず…! そもそも音楽をやっていないとメトロノームがある家は少ないはず、しかも当時は電子メトロノームもないわけだし。

フライフィッシュングと呼ばれる釣りを本作ではします。本当に全く詳しくないので、初めて単語自体聞きました。ルアー(?)でやる釣りとかなり勝手が違いそうですね。
フライフィッシングを通した家族の絆が深くなる様子が2時間かけてじっくりと描かれます。きっとこれを長いと感じる人もいるでしょう。そして、ラストがあっさりととんでもない事実を告げられ、消化できずに終わっていました。でもなんとなく予想はできたしすごい驚いたわけでもないです。

最後の名言を。
“独りで釣りをしていると色んな感情が浮かんでは消えて行き、やがてすべては一つに溶け合い、その中を川は流れる”
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