matchypotter

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.4
ゴーカイレッドと仮面ライダーディケイドの戦隊とライダーの殲滅の争いから始まる。

この頃は戦隊はゴーバスターズでライダーはフォーゼ。仮面ライダーフォーゼと言えば福士蒼汰。それなりにしっかり出てる。「うちゅーー、キターーー!!」。そして、フォーゼの相方は仮面ライダーメテオ、そう、吉沢亮。あの吉沢亮なのですよ。懐かしい。カッコいい。

ゴーカイジャーは結構好き。小澤亮太、山田裕貴など王道の赤と青キャラが揃い、黄色とピンクキャラも王道ですげー可愛い。個人的にはタイムレンジャーのピンクが好きだったけど、ゴーカイジャーは個々が飛び抜けててそれでいて全体のバランスがとても良い。
そして、ゴーカイジャーは海賊だからまさに豪快でこれまでの戦隊達よりも少しニヒルでスマート。そして、それぞれが素直でもなくて、仲間同士でぶつかってばっかでなんだかんだ信頼しあい、仲間を決して見放さない、まさに豪快な海賊っぽくて好きだった。
だから、今回ゴーカイレッドが悪と手を組む様は何となく板にはついているが、仲間達とのすれ違いは胸が痛い。
それでも諦めない仲間の呼びかけを遮り、そんな仲間を見ながらただ悪に手を染めてライダーを殲滅しているような行動をするゴーカイレッド。絶対にそんなことしないよね、何かわけがあるよね?と観てるこっちも何かを期待して観てしまう。

ディケイドも同様で劇場版でも度々ショッカーと手を組むような話はあるがゴーカイレッド同様にただバカな真似をするようなキャラではない。

この2人がそれぞれの世界のヒーロー達を根絶やしにしようとするという話なので、そりゃ大ごと。戦隊側もライダー側もまさに総力戦。お祭り騒ぎ。過去にここまで戦隊とライダーが昭和も平成も関係なく彩る作品は無かったので、もうどこを観ていいかわからんレベル。

ディケイドにしてもゴーカイレッドにしても、過去のそれぞれのライダー、戦隊の中でもとりわけ先を見据えて周りを出し抜く頭の良い食えないキャラだからこそ、この一連のドラマを生んでると言える。
ディケイドもゴーカイジャーも他のライダー、戦隊にフォームチェンジする能力なので個人戦であっても色んなキャラが楽しめるのもならでは。電磁マン、サンバルカン、チェンジマン、バイオマン、堪らん。

最後のディエンドの暴走は「それどころじゃないのにそこで惜しげもなくやっちゃうかよ」とキザなくせにお茶目さを炸裂させてまさしく暴走だけども、それも含めて味方も敵も出し惜しみ無しのオールキャスト。

今回は昭和の流れもあるので、ライダー1号とアカレンジャーが大親分的に締めるので、個人的にはブラックやクウガやムーンシャドーあたりが息を潜めていて、他の平成ライダーシリーズのサブライダー達も出る隙間がないのはちょっと心残り。
とはいえ、それも出したらもう収集つかなくなるぐらい、彼らが出てなくてももう十分画面に収まらないぐらいで集合した映像はもはやどこに誰がいるかわからないレベルなのでお腹いっぱいのお祭り映画。
90分あって、ただヒーロー出してドンパチやっていつの間にか仲良くなってましたでもなく、話もそれなりにちゃんとストーリー性を持たせているので良い。
matchypotter

matchypotter