ウヒョヒョ

モガディシュ 脱出までの14日間のウヒョヒョのレビュー・感想・評価

3.5
ソマリアの都市モガディッシュ。
ソマリアで内戦が勃発し、命の危機にさらされた南と北。
お互いに情報操作や妨害行為など険悪な仲である両国が歪で不安定ながらも協力し、祖国に帰ろうとする様子が良かった。

北朝鮮と韓国互いに大使館が目を合わせずとも、かすかな絆が生まれた瞬間もよかった。

後半のデッドドライブも中々の見応え。

他のユーザーの感想・評価

kojikoji

kojikojiの感想・評価

4.2
stand.fmのこころさんが、5.0の評価をつけているので鑑賞した。文句なしの傑作だった。

ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死をかけた脱出劇を描いた実話。
韓国映画のすごさをまざまざと見せつけられた。

同国内の国民が政府軍、反乱軍として衝突するソマリアで、互いに反目しあっていた韓国と北朝鮮の大使館職員とその家族が、この国から脱出するために協力せざるを得なくなるという、何とも皮肉な話だ。

こころさんが、しきりに「どうして撮ったんだろう」と言われていたが、気持ちがよくわかる。群衆もそうだが、政府軍、反乱軍、セリフがある黒人全て、本当に演技がリアルなのだ。いや、これは演技には見えない。それぐらいすごい。

(この監督が「軍艦島」の監督と知って、この部分が恐ろしくなった。あまりにリアルすぎて、これが現実だと思ってしまう。軍艦島のような誇張があるとすると、北と南のためとはいえ、それはソマリア国民を誤解しかねない。映画の怖さを感じる)

南と北の信頼関係は、南北分裂から、これだけの年月が経てば、もう人間性さえ信じられないところまで教育されていることが、このストーリーの中で、しっかり描かれている。

「ありがとう」も言えないのだ。最後まで疑っている。なんと馬鹿馬鹿しいことだと思うが、それが現実なのだろう。

韓国サイドで作った映画だから、北は助けられる立場。北がこの映画を見ればそこは自尊心が先に立って、素直に観れないに違いないし、また、逆のストーリーにすれば韓国の方が認めないのだろう。つまらないことなのだが。こんな映画を素直な気持ちで観れるようになれば、南北統一も夢ではなくなるのだが、それは甘すぎる話だろう。

2021年作品
監督:リュ・スンワン
レビュー書くために調べると、この監督、例の「軍艦島」の監督だ。
「それは困った。」寅さんの御前様風にー
キャスト:キム・ユンソク、ホ・ジュノ
    

2023.03.14視聴112
人間は危機的状況になったときに
その本質が試される

あくまで韓国側からの視点で 実際の所 両国がどの様な行動を取ったかは当事者以外 知るよしもないが 少なくとも北と南が揃って脱出できたことは間違いがない

いつか北視点の映画が制作されるのなら見てみたい

……………

それにしても再現度のリアリティー感が凄まじい
まるで本物の内線状況下の中で撮影したかのような迫力と描写にただただ驚く
筍

筍の感想・評価

3.6
今では信じ難い韓国と北朝鮮の大使館員達が協力してソマリア内戦から脱出する実話をもとにした映画。

韓国映画だから韓国寄りの作りになってますが、ホントのところはどうなんでしょうね?
北朝鮮が作ったらまったく違う内容になってるんでしょうね😅

まぁ、疑えばキリがないですが、フィクションとして見れば面白かったです。
モガディッシューー!!!

めっちゃ評価高くて、びっくりこいた!

ちょっとコメディ入ってるのかな?!?
緊張とかうんぬんのようなものは感じられず

外国で北朝鮮の方々が韓国の大使館に助けてー!っと言って結局一緒に逃げる💨

思った感じとちがうかったよー😅
2023年8本目
こんな地獄みたいな国行きたくない
途中途中エンタメ要素だなぁと思うところがあれど韓国映画のクオリティはやっぱり高い。内戦勃発してからはハラハラしっぱなしだった。
ラストも現実的でちょっと切なかった。
hirobey

hirobeyの感想・評価

4.0
スコアが高めだったので以前からチェックしていた。

東アフリカ・ソマリア内戦勃発時の韓国、北朝鮮両国大使館職員の首都モガディシュからの脱出劇を描いた実話に基づく作品。韓国の作品なので、韓国側から見たものが主となっている。

脱出劇自体がなかなかスリルがあって面白い。そこに南北朝鮮事情が絡む。

朝鮮戦争も元は同じ国民。ソマリアのクーデターも当然そう。今戦争しているロシアとウクライナだってほぼ同じ民族。そう思うと、とても虚しい。
1号

1号の感想・評価

4.1
戦争映画が苦手で敬遠してた一本。しかし劇場で観られて良かった。傑作。
異国の内戦が次第に拡大する恐怖の中、エンターテイメントとしてのツボを押さえつつ、人間像と人間劇がしっかりしているがゆえ、ヒューマン映画に仕上がっている。史実ベースってすごすぎ。

韓国映画すごいなぁ、ハリウッドに引けをとらないスケール感、クオリティだった。
迫力ありすぎ!!
本で銃弾が防げるのか謎(笑)カモフラージュの意味もあるのだろうが…
くう

くうの感想・評価

4.0
ソマリア内戦に巻き込まれた南北双方の外交官がモガディシュを脱出するために国の意地を捨てられるか…という事実ベースの物語。

脱出劇のための交渉あり、アクションあり、もちろん人情ありで見応えある。

南北物を南から描く…というと、どこまで真実なんだろう、と思って後から調べたけれど、大まかには史実に近いらしい。

遠いソマリアで同じ民族が殺し合う様子を複雑な表情で見つめる両外交官が印象的。


ラストの余韻も何ともいえない……。知っておきたかった歴史の1ページを見せてもらえる。
どこまでが実話なのかってのは気にはなるけど、戦場からの脱出を巡るアクション要素と、同じ民族ながら敵対ライバル関係でもある南北のリアルがブレンドされてて面白かった〜。政情不安定な国に赴任する外交官は大変やぁね。
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