日本のDVDジャケットはあたかもゾンビもの的なテンションですが、ワンシチュエーションかつワンカットの非常に小粒な作品。
しかも原題は『コロナ』というタイトルで、世界で初めてコロナウイルスを題材に扱った映画らしいです。
妊婦、SNS中毒の若者、レイシストなど様々な人間が乗り合わせるエレベーターに中国人の女性が乗ってきたことから始まるドラマは、コロナそのものよりも、極限状況下における差別だったし他者との関わりを描いた物になっていていました。
全体的に演劇のようなテンションで進むので、それが苦手ならちょっと合わないかもですが、73分と短い時間の中で、現実にも起きている社会問題を描き、問題定義もしっかり出来ているのは素晴らしいかと。