ユダヤ人迫害を受けるピアニストのサバイバル放浪話!
いやー、久しぶりに大台つけさせてもらいました!
拙者、悪役応援侍でゴザるが、本作ではきちんと主人公を応援しながら見られてグッジョブ。
ドイツ人が神のごとく振る舞い、ユダヤ人が、地の底を這い回る二極化の極致を描いてる。
ドイツ人の気分で、遊びものにされて、そして殺されるユダヤ人。
もはや、感情などない。
淡々と迫害を受け入れていく様子が深刻さを物語ます。
ジャパン映画のように家族が死んだからって、いちいちスローモーションにしてBGMを流していたらキリがないのです。
家族6人で、たった一つのキャラメルを切り分けて食べてるシーンは来るものがありました。
ボイントは、キャラメルを食べたからっていちいち「うまい…」などリアクションを取らないこと。
ここにリアルさがありました。
物語後半は、協力者を無くしたシュピルマンが、戦場を隠れながら暮らすサバイバル生活へと突入します。
あんなにも凛々しく、ピアノを弾いていた姿は形もありません。
すべてを剥ぎとられたとも言える姿に胸を詰まらされます。
キングスマンが「マナーが作るんだ、人間を」と唱えてますが、
衣食住が作ることは言うまでもありません。
そんな状態で、弾きこなす終盤のピアノシーンは圧巻…!
この映画に出会えて良かった!!