命など使い捨てのように殺してゆくドイツ人。
殺されてゆくユダヤ人。
それを黙って見ているポーランド人。
これらが大多数の中、
ウワディスワフ・シュピルマンという、本当に運の良さ、いや、生き残るべくして生き残ったピアニストのユダヤ人。
ヴィルム・ホーゼンフェルトという、ユダヤ人を救ってきたドイツ人。
ユダヤ人のシュピルマンを身の危険を感じつつ手助けをした勇気あるポーランド人達。
それぞれの視点がしっかり対比されるように描かれていて、それが胸に刺さるような作品でした。
音楽に関しても、廃墟の演奏のシーンでは、もどかしくて切ないそして今までの感情が全てこもった弾き方で更に感動しました。
私はヴィルム・ホーゼンフェルトの去り方が特に好きです。
色々考えさせられる映画でした。