アノン

戦場のピアニストのアノンのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.8
2時間半という長さにビビって今まで観てこなかった映画。ダレるとかの心配は全然いらなかった。展開が気になってのめり込んでた。
ていうかユダヤ人を迫害する歴史映画ってずっと慣れない。とにかく怖い。

これは有名な映画だから何となく内容は知ってたけど迫害がレベチ。こんなにもエグいとは思ってなかった。ドイツ兵の気分次第で死んだり生き延びたり。指をさされなければラッキー。道路に死体が転がってるのが日常。あんな世界が過去に存在したなんてまじで考えられない。

エイドリアン演じる主人公は死に怯えながらその場しのぎの生活を何年も続けて……正に生き地獄。人間の怖さと同時に生命力の強さを垣間見たなぁ。自分だったら爆弾によって吹っ飛んだ町を見た瞬間諦めて確実に自殺してる。一人で生き抜こうなんて思えない。

エイドリアンがピアニストじゃなかったら、もしかするとあのドイツ将校に殺されてたかもしれないって考えると人生って何が起こるかまじで分からないと心底思う。

エンドロールのピアノ演奏がめちゃくちゃ響いた。
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