映画太郎

戦場のピアニストの映画太郎のレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.9
私の職場には 元ミュージシャンがいる
音楽だけでは 食べていけず
40歳を機に 郷里で派遣社員になった

だが 音楽への情熱は
いささかも衰えていない
バンドでは ベースを担当するが
本当は キーボード( ピアノ)が 得意だ

そんな彼に聞いてみた
【 ピアノマンと ピアニストの違いは? 】

難しいことは わからないと言いながらも
自信満々に 答えてくれた
【 ピアノマンは
ただピアノを弾くだけの人
ピアニストは ピアノを通して
何かを伝えようとする人 】

あくまで 彼の考えだが
なんか 腑に落ちた


1940年 10月30日
線引きで 囲った居住区へ
ユダヤが 押し込められる
線引きの 線上に レンガを積み
やがて壁となる

人間の賢愚は 一本 線を引いた
その上下の差のようなもの
心一つで決まる

居住区の地獄絵図 ユダヤ人 ピアニスト
シュピルマンは その居住区の一線を越えた

【 逃げるのは簡単だ
生き抜くのが難しい 】

彼がピアニストとして 伝えたかった
線上にある 人間の賢愚

線上の ピアニスト


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