このレビューはネタバレを含みます
「メリーランドろう学校」のアメフトチームに密着したNetflix制作のドキュメンタリー作品。
42連勝記録を達成してきたメリーランドろう学校のアメフトチームが初めて試合に負けてしまう。映画はそこから選手やコーチ、家族にインタビューを行い、偏見、差別、自殺、苦悩の気持ちの聞き手に徹してく…
地元にろう学校があり、道徳の授業の時にほんの少しろう者の人の世界を学んだことがあって、この映画を見ている間、それを思い出しました。
で、見てて痛感するのは、ろう者の人から弱さよりも強さを感じたことでした。普通の人と違うからって、無知な差別が迫ってきても、今日までアメフトで戦いを続けているのが感嘆ですし、如何にハンデを新しい強さのために変えれるか？ 友達が自殺をしたとき、どうみんなは向き合うか？
孤独だったり、喪失だったり、行き場のない気持ちであったり、抱える悩みはみんなと同じで、なおかつ決して軽はずみに、同じだとも言い切れない…とても難しい状況を映画は伝えてくれました。
こういうテーマで感傷的になりすぎないよう一歩引いて、しかし心に響くドラマをちゃんと成立させてることに、いち映画ファンとしてとても感謝でいっぱいです。
いつか日本でこういった映画を作ってほしいです。
