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007/サンダーボール作戦のkenのレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
3.9
007シリーズ 第4作(1965年)
ショーン・コネリー主演

007シリーズで初めて水中格闘戦を取り入れた作品で、アカデミー賞視覚効果賞を受賞している。1965年の世界興行収入でサウンド・ミュージックに次ぐ2位で大ヒット作となる。

国際的犯罪組織スペクターは核爆弾2機を搭載したNATOの爆撃機をハイジャックして、1億ポンド相当のダイヤモンドを要求する計画を立てる。そして、同機に搭乗予定のダバル少佐を殺し、整形手術で似させた替玉を送り込み実行に移す。スペクターから脅迫状を受けた英国は核爆弾を奪還すべく00要員を全員招集してサンダーボール作戦を発令。ボンドはこの作戦会議で7番目の席に座るのだが、これで00課の諜報員は9人と判明した。Mの指示によりボンドはバハマに飛びタバル少佐の妹ドミノ(クロディーヌ・オージュ)に接触するが、スペクター組織の幹部ラルゴ(アドルフォ・チェリ)が後見人だった…。

水中シーンが多くて少し物足りなかった感(ボンドの陸上でのファイトシーンに期待)は否めないが、冒頭のスペクターのジャック・ブルバール大佐の未亡人(変装)とのファイトシーンが一番の見どころだったと思う。

本作でもQの秘密兵器が活躍してボンドを助けると同時に観客を楽しませてくれる。オープニングのプレタイトル・シークエンスでは背中にジェットパックを背負って飛行、アストンマーティン・DB5は放水装置で後方の敵を撃退するなど最初からかなりの見せ場を展開してくれた。ラルゴとの闘いでは、ジェット・アクアラング、ガイガーカウンター(放射線測定機)付き腕時計、携帯用酸素ボンベ、カプセル型位置発信装置、水中カメラなど、今回は盛り沢山であった。

主題歌「Thunderball」はトム・ジョーンズが重厚感を持って歌い上げている。しかし、この曲の録音時に自らの声域よりハイトーンを熱唱したため、トムは録音後に卒倒したそうだ。

Thunderball

https://youtu.be/Ia6-5gC5ArM

He always runs while others walk
他が歩くところ彼はいつだって全力で突き進む
He acts while other men just talk
他の男が口先だけのところ、彼は行動する
He looks at this world, and wants it all
彼はこの世界を一目見て、すべて手に入れたいと思ったのだ
So he strikes, like Thunderball
だから彼は突撃する、まるでサンダーボールのように

He knows the meaning of success
彼は成功の本当の意味を知っている
His needs are more, so he gives less
彼はさらに欲し、だから与える分を少なくする
They call him the winner who takes all
皆は彼のことをすべてを奪う勝者と呼ぶ
And he strikes, like Thunderball
そして彼は突撃する、まるでサンダーボールのように

Any woman he wants, he'll get
欲しいと思った女はすべて手に入れる
He will break any heart without regret
彼は罪の意識なく女心を傷つける

His days of asking are all gone
自問の日々は終わった
His fight goes on and on and on
彼の戦いはいつまでも続く
But he thinks that the fight is worth it all
だが彼はそんな戦いさえ必要なことだと考えている
So he strikes, like Thunderball 
だから彼は突撃するのだ、まるでサンダーボールのように
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